遺言についてのQ&A その95
遺言により節税対策ができないのは分かりましたが、相続税対策として注意した方がよいことは何かありますか?
(遺言についてのQ&A その90~94参照)
相続税における各種特例について意識した遺言書を作成するという点に注意してください。
まずは、遺言をする方の遺産総額と法定相続人の人数を把握することが、遺言書を作成するうえでのスタートラインと言えます。
なぜなら、相続税においては基礎控除といわれる控除枠(3,000万円+相続人の数×600万円)があり、この基礎控除額を超えるかどうかで、遺言書の内容も変えていく必要があるからです。
遺言者の遺産総額が基礎控除を超えない場合であれば、遺留分等に配慮すれば、後はある程度自由に遺言の内容を決めることができますが、基礎控除額を超える方は要注意です。
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