相続Q&A 7

はい、相続分は異なります。
民法では、両親が同じ兄弟姉妹（全血兄弟姉妹）と、片親だけ同じ兄弟姉妹（半血兄弟姉妹）とで、相続分の割合が異なると定められています。

相続分の割合

• 全血兄弟姉妹（両親とも同じ兄弟姉妹）
  　基準となる相続分を1とする

• 半血兄弟姉妹（父または母だけ同じ兄弟姉妹）
  　全血兄弟姉妹の2分の1（半分）の相続分となる

具体例

父母と兄、異母弟がいるケースで父が亡くなった場合

• 兄（全血兄弟）：相続分は2/3

• 異母弟（半血兄弟）：相続分は1/3
  ※ 全血兄弟姉妹の相続分を基準にして半血兄弟は半分と計算

注意点（実務上のポイント）

• 兄弟姉妹が複数いる場合は、全血兄弟姉妹と半血兄弟姉妹で割合を計算し、合計を按分して決めます

• 兄弟姉妹に代襲相続人（甥・姪）がいる場合も同じ計算方法が適用されます

• 相続人が兄弟姉妹だけの場合、配偶者の有無によって分配割合が変わるため、全体の相続分をまず計算することが大切です

まとめ

• 兄弟姉妹が相続人になる場合、両親が同じか片親だけ同じかで相続分が変わる

• 片親だけ同じ「半血兄弟姉妹」は、全血兄弟姉妹の半分の相続分

• 複数人いる場合は、全血・半血それぞれの人数を考慮して分割する